2018年5月3日木曜日
2019.5.3: MINIWELL ready とLENTIS Mplus Xの比較
既にLENTISを入れている私なのですが、MINIWELL readyというレンズが大変評判が良いようです。
例:吉田眼科さんのよくある質問
http://www.ygc.jp/multifocaliol4.html
MINIWELL readyについて素人なりにLENTISと比較してみました。
MINIWELL readyは屈折式とあります。屈折式と言えば既にHOYAからiSiiが販売されています。iSiiとどう違うのでしょうか?
http://hoyasurgicaloptics.com/jp/products/isii/
iSiiの構造は、中心から遠→近→遠、加入度数+3Dです。また、iSiiはそれほど使われていないようです。
下記、結果を見ると良さそうなのですが、それでも片眼のみが多いようです。Rezoomのようにハロー、グレアが多いのでしょうか?
http://www.c-e-c.or.jp/experiences/iol54mms/
MINIWELL readyの構造を見ると中心部分で正球面収差、中間負球面収差、周辺部は収差なしの屈折型になっています。この構造で被写界深度拡大レンズを形成していると推測します。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/itej/63/3/63_3_279/_pdf
http://www.ricoh.co.jp/pdf/34181205/Depth.pdf
被写界深度拡大レンズだと身近でないようですが、スマートフォンに内蔵されたカメラレンズといえば親近感が湧くでしょう。そう考えるとの2000年~2010年頃の被写界深度拡大レンズ開発と普及の後、眼内レンズ:MINIWELL readyへの応用という時系列の収まりも自然です。
MINIWELL readyの構造からその特徴を考えると、瞳孔が開いた4.5mmでは遠方レンズがより支配的になります。結果、夜間の遠方視力が確保できています。言い換えれば、夜間の近方を捨ててハロー、グレアーを押さえているとも言えます。
下記を参考しました。
http://www.hakunaisyou-osaka.com/operation_type/miniwell/
夜間近方を捨てているのは間違えないようです。
https://ameblo.jp/cec049/entry-12431994438.html
なので、夜間自動車運転時の計器類の数字は見えないと思われます。
(2019年2月26日加筆)
LENTISと比較すると、瞳孔が開いた状態でもLENTISでは近方、遠方のレンズ比率はほぼ同じなので、夜間の近方はMINIWELL readyより見えそうな構造ですが、その分、ハローグレアーは発生します。また、LENTISは近方、遠方の曲率半径を合わせることで中間視力を確保していますが、私に言わせればこれも脳への無茶振りで適応に時間が掛かると私の経験上言えます。
被写界深度拡大レンズを使用したスマートフォン内蔵カメラの画像は、内部で強力に補正されているはずですが、LENTIS、MINIWELL readyとも、この作業を結局は脳が行っているといえます。
素人判断では、LENTISは中心に収めないと遠方視力確保できないことや、MINIWELL readyよりもハロー、グレアが多いこと、さらに、自身の経験からも中間視力の確保は結構脳の適応待ちみたいなところがあるので、眼科医先生からすると取扱いづらさがあると考えます。
一方でMINIWELL readyは、LENTISよりも機能を絞り込んで脳の適応負担を低減していると考えます。
私自身が1年半から2年ぐらいLENTISへの適応に時間が掛かった経験の影響かもしれませんが、強度乱視の私が今入れるとするとMINIWELL readyかLENTISを選ぶような気がします。(iSiiはどうして普及しないのかは私には解りませんので、誰かお教え頂きたいです。)
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