2016年11月13日日曜日

白内障手術 6ヶ月検診後感想、費用などのまとめ

6ヶ月検診に行って参りました。

私は、元々近視-12D,乱視4.5でした。
40歳までは、ハードコンタクトレンズ矯正で片眼1.2がMAX、両眼で1.5の視力が得られていました。
さらに、老眼が入ってくると近くが見えづらくなり、50歳近くなると手元重視、両眼0.8のメガネを常用するようになりました。といっても、メガネは遠距離用、中距離用、手元重視用の3種と使用し、手元重視のハードコンタクトレンズ+遠距離用メガネを勤務時は常用し、休日は手元用メガネを使用していました。老眼が進むにつれピントの合う範囲が狭められていくことを実感していました。

昨年の12月ごろ、破損したハードコンタクトレンズの注文をお願いした眼科医さんから白内障が始まっていることを告げられました。AmazonでCAN-Cを購入して見ましたが、さしたる効果は見られず、別の多焦点レンズを得意とする眼科に相談し、手元が見えるようにと眼科医先生にお願いした結果、両眼、Lentis M Plus X toricを入れて頂くこととなりました。

 6ヶ月検診の結果、
左目1.0 近方1.0
右目1.25 近方1.0

左右とも眼鏡で乱視矯正しても左目1.25 右目1.25でした。
左右とも強度近視強度乱視で、がんばって矯正しても左右1.25MAXということですから、左目は少し落ちるものの近方は左目の方がよく見えることを鑑みるとよく矯正できたなあというのが実感です。左目の近方1.0は余裕あり、右目の1.0も確実に見える感じです。近方はLentis M Plus Xの効果かよく見えます。

術後5ヶ月ぐらいから、1~5mの見え方が良くなり、いわゆるゴーストが減り、見え方の質が向上しました。私のような強度近視、強度乱視だった身からすると、30歳~40歳の見え方に相当します。中距離が少し雑かもしれませんが、若いときのハードコンタクトレンズ矯正比90~95%の見え方です。また、私の場合、Lentisに慣れるのには、結構時間掛かったなあと実感します。

次回は1年後検診となります。
簡単に今までをまとめます。

・費用は、自由診療なので両眼で約100万円
 加入していた保険から約30万円支払われました。円高時に購入し塩漬けしていた米ドルの為替利益15万円、確定申告での医療費控除による還付金は、約10万円程度?と思われるので、実質両眼約45万円の支出でした。
 

 追記:2017.1.21 e-taxで確定申告を行いました。
  
私の場合、総所得が200万円を超えているため、下記が適用となります。

・年間で払った医療費 − 保険金等で補填される金額 − 10万円 = 医療費控除額
 今回の白内障手術では、医療費控除額(万円)=100-32-10=58万円

・あとは、私の課税所得金額の税率×58万円となります。
 例として20%とすると58万円×20%=11.6万円還付されることになります。
 私の場合、実質両眼約40万円の持ち出しとなります。
 (追記終わり)

 私の場合、強度近視、強度乱視、老眼、白内障すべての矯正治療と考えれば、安いような気がします。(してくる?)

・眼精疲労はとても少なくなりました。少なくとも翌日の持ち越すことはなくなりました。

・視野範囲など術前と変わりません。暗がりも特に不満は感じません。

・先日、コピー紙の黒丸を別のコピー紙に重ね合わせて写し取る作業がありました。この場合、いわゆるゴーストが邪魔をし、黒丸を再確認する必要がありました。トレーシングペーパーだとはっきり見えると思われますが、このような点が多焦点眼内レンズの限界なのかなあと実感しました。

2017.1.28 加筆

 2chではレンティスは半分の光だから暗いとの一部強固な意見があります。実感として日常生活では当てはまりません。最近、レンティスを入れたこの方も私と同じ感想を述べておられます。

http://centropyge.cocolog-nifty.com/blog/2016/12/mx-1c5e.html

2chのレンティス光量半分で暗いという論理にも、明らかな矛盾があります。ルクス値に対して、人が認識する明るさは、線形でなく対数になります。(聴覚が一番有名だと思います。) 下記が最も分かり易いと思います。

https://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/windows/desktop/dd319008(v=vs.85).aspx

具体的には、グラフ右端の約6,500ルクスの1/2=約3,250ルクスだと約0.85倍程度となります。ですからレンティス光量1/2だから明るさ1/2という考えは、問題提起の前提自体が間違いといえます。

私の場合、右目の白内障極初期、左目はさらに極初期でした。 実際にLentisを眼に入れてみると、Lentisが暗いという印象は無く、少なくとも読書灯程度の明るさであれば、健眼を同じように見える。さらに、文字が見えるかどうか暗いの真っ暗で試すとLentisの方が見づらくなりました。といっても、それを実感する機会はほとんどなく生活できています。



ということで、術前後の相対比較すれば、ずいぶん良くなったなあというのが実感です。
また、加齢に伴う直乱視の減少を考慮すると、当分この視力を維持できそうです。